2026年の住宅リフォーム市場はどうなっている?国交省最新データを解説
2026年の住宅リフォーム市場はどうなっている?国交省最新データから見る戸建て改修の動き
2026年9月10日、国土交通省から「建築物リフォーム・リニューアル調査」の最新結果が公表されました。
ニュースだけを見ると、
「リフォーム市場は伸びているのか」
「住宅リフォームは減っているのか」
少し分かりにくい数字になっています。
実際には、建物全体のリフォーム市場と、戸建住宅のリフォームでは動きが異なります。
今回は2026年度第1四半期、4月から6月までの最新統計から、現在の住宅リフォーム市場を見てみます。
リフォーム全体の受注高は22.8%増加
2026年度第1四半期の建築物リフォーム・リニューアル工事の受注高は、
合計5兆427億円
となり、前年同期比では22.8%増となりました。
数字だけを見ると、リフォーム市場が大きく伸びているように見えます。
ところが内訳を見ると、
住宅:1兆807億円・前年同期比7.6%減
非住宅:3兆9,619億円・前年同期比34.9%増
となっています。
つまり今回の市場全体の伸びを大きく押し上げているのは、住宅よりも事務所や工場などを含む非住宅リフォームです。 国土交通省
住宅リフォームは7.6%減少
住宅に限って見ると、受注高は前年同期から7.6%減っています。
工事内容別では、
改装・改修工事が8,052億円で9.7%減、維持・修理工事が2,280億円で1.2%減でした。
一方、一部改築工事は419億円で8.5%増となっています。 国土交通省
ただし、ここだけを見て、
「住宅リフォーム需要がなくなっている」
と判断するのは早いでしょう。
どの住宅・どの発注者・どの工事目的が動いているのかを見る必要があります。
木造一戸建ては前年同期比1.5%増
屋根修理や外壁塗装を行う会社にとって注目したいのが、一戸建て住宅の数字です。
今回の調査では、住宅のうち木造一戸建住宅の受注高は5,582億円で、前年同期比1.5%増でした。
一方、コンクリート系構造の共同住宅は3,883億円で19.8%減となっています。 国土交通省
つまり住宅リフォーム全体では減少していても、木造戸建だけを見ると同じ動きではありません。
屋根・外壁・雨どい・防水など、戸建住宅を中心とした修繕市場を見る場合には、住宅全体の数字だけで判断しないことが重要です。
個人からのリフォーム発注はほぼ横ばい
発注者別では、住宅リフォームのうち「個人」からの受注高が7,327億円で、前年同期比0.7%減でした。
大きく減ったのは管理組合で、1,476億円、36.2%減となっています。 国土交通省
そのため今回の住宅全体の減少についても、
一般の戸建住宅所有者が一斉にリフォームをやめている
という数字ではありません。
個人住宅については比較的横ばいに近い動きです。
「壊れたところを直す」が依然として一番多い
住宅リフォームの目的で最も多かったのは、
「劣化や壊れた部位の更新・修繕」
で約158万件でした。
前年同期比では6.8%減っていますが、依然としてリフォームの中心となっています。 国土交通省
屋根であれば、
棟板金の劣化
屋根材の傷み
雨漏り
ルーフィングの劣化
外壁であれば、
ひび割れ
シーリング劣化
塗膜劣化
サイディングの傷み
など、住宅を長く使用するための修繕需要は引き続き大きな市場です。
一方で「省エネルギー対策」は増加
今回の統計で興味深いのが、省エネルギー対策を目的とした住宅リフォームです。
受注件数は10万9,399件で、前年同期比4.9%増となりました。 国土交通省
住宅リフォーム全体が前年同期比で減少する中でも、省エネ改修は増えています。
最近は、
窓の断熱
天井断熱
屋根断熱
高効率給湯器
外壁断熱
など、「壊れたから直す」だけではなく、今の住宅をより快適にするためのリフォームも選択肢になっています。
屋根工事も「修理だけ」ではなくなってきている
例えば古くなった屋根を葺き替える場合。
従来であれば、
雨漏りを止める
屋根材を新しくする
ことが工事の中心でした。
しかし最近では同じタイミングで、
屋根や天井の断熱
換気
太陽光
耐震を考えた屋根の軽量化
なども検討されるようになっています。
屋根を一度大きく改修すると、次に全面的な工事をするのは長い年月が経ってからになります。
そのため**「壊れた部分を元に戻す工事」から、「これからの住宅性能まで考える工事」へ**という考え方が少しずつ重要になっています。
外壁塗装も塗るだけでは判断しない
外壁についても同様です。
以前なら、
「築10~15年だから塗装」
という考え方が一般的でした。
しかし現在は、
塗装で維持できる状態なのか
シーリングだけ先に傷んでいるのか
サイディング自体に問題があるのか
断熱や窓も一緒に改善するのか
まで確認して工事方法を決める住宅が増えています。
リフォーム市場の数字を見るときも、「何件工事したか」だけではなく、何を目的として住宅を改修するのかを見る必要があります。
2026年のリフォーム市場をどう見る?
今回の統計から分かるのは、
リフォーム市場全体が22.8%伸びた=戸建住宅リフォームも22.8%伸びた
ということではありません。
住宅全体は7.6%減でした。
一方で、
木造一戸建住宅は1.5%増
個人発注は0.7%減
省エネ目的の工事件数は4.9%増
となっています。 国土交通省
市場の中でも、住宅の種類や工事目的によって動きが分かれているのが2026年春の特徴です。
世田谷区でリフォームを考えている方へ
今回の国土交通省統計は全国の数字であり、世田谷区だけの市場動向を示したものではありません。
また、第1四半期だけの数字なので、2026年度全体の傾向が確定したわけでもありません。
ただ、住宅を修理するだけでなく、
断熱
省エネ
耐久性
将来のメンテナンス
まで考えてリフォームする動きがあることは注目したいポイントです。
屋根や外壁を修繕するときも、「今壊れているところを直す」だけではなく、今後10年・20年住むことを考えて工事内容を比較することが大切です。

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